【ウチの娘は、彼氏が出来ない!!第10話(最終回)】ネタバレ・あらすじ・感想

菅野美穂が主演を務める『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』は、娘役に浜辺美波と、ほぼダブル主演状態の豪華キャストで放送されます。

今回は『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』第10話(最終回)の、ネタバレ・あらすじ・感想をご紹介していきます。

一ノ瀬さんと沖縄に行くか、漱石さんとニューヨークに行くか

『私を忘れないでくれ』の映画化が発表された途端、原作が30万部増刷され、過去作品も重版に次ぐ重版で、碧さんが再び売れ始めていると、小西編集長が報告に来ます。
そのついでに、漱石さんがニューヨークに異動になると聞かされ、碧さんは驚きます。

碧さんは一ノ瀬さんから沖縄に来ないかと誘われていることを漱石さんに伝えます。

「よりを戻さないかって……」

一ノ瀬さんは沖縄で長期の流木の仕事が見つかり、3年かけてホテルの内装をするらしく、住む家も格安で見つかるそうですが、行くかどうか、碧さんは迷っています。そんな碧さんに、

「だったらいっそ、僕とニューヨーク、行きませんか?」

漱石さんはプロポーズします。

「プロポーズされた。一ノ瀬と漱石に。モテ期、分散したかった~」

と碧さんは浮かれ、一ノ瀬さんと沖縄に行くか、漱石さんとニューヨークに行くか、どっちがいいか、当然のように空さんに訊きますが、

「母ちゃん、何言ってる? 私、行かない」

空さんはどこにも行くつもりはありません。

「沖縄もニューヨークも、母ちゃん、一人で行くのか……」

碧さんは詰まらなそうです。

「決めないといけないのかな……このままこの時、時の中にいたいな……何で人生って、前へ前へ進むんだろう。後ろには下がれないんだろう。この、今っていう時の中にいたいな……ずっといたいなあ……」

と碧さんがこの先どうするか選べないでいると、光さんが訪ねてきて、言います。

「東京離れて、どこか行かれるんですか? プロポーズされたって……空さん、寂しがってました。お母さん、どっか行っちゃうかもしれないって」

それは碧さんにとって意外な話でした。

「そう、私にはそういう顔も見せないから……あの子は、寂しいって言えない子になった。私が先に寂しいって言うから……そして私は人の気持ちにちょっと疎いのよ」

空さんは周一さんと別れ話をしています。

「空ちゃんの気持ちがここにないの、見て見ぬふりしてた。他に、好きな人できた?」

周一さんにそう訊かれて、空の頭に浮かんだのは、光さんですが、

「好きかどうか分からない。私、恋とかよく分からないかもしれない」

「無理に気持ちに、関係に、名前つけることないよ。そっとしておけばいい。でも、その関係が大事なんだね。なくしたくない?」

「なくしたく、ないです」

「それは守らないと。なくしたくないものは、守らないと……空ちゃんと、なくしたくない関係を築けなかったのは、僕の責任でもある」

そう言って周一さんは、自分から身を引きます。

碧さんを巡って争う一ノ瀬さんとゴンちゃん

一ノ瀬さんは『おだや』にやって来て、

「碧も、よくここに来るんですって?」

とゴンちゃんに話しかけます。別の席には漱石さんもいて、奇しくも碧さんを巡る男たちが三人、集まっています。

「空もここでバイトしてるとか? どうもお世話になってます」

と父親面する一ノ瀬さんに、ゴンちゃんはカチンときます。

「あなたにお礼、言われても……あそことはもう、長い付き合いなんで。沖縄にはいつ行かれるんですか?」

「来週。碧さんも一緒に行くことになるんじゃないかな」

「え……」

それを聞いたゴンちゃんと漱石さんの顔が強張ります。

「昔、ちょっとあったもんでね、今も、満更じゃない……焼け木杭に火がつくとかつかないとか」

と一ノ瀬さんはゴンちゃんを煽るように、思わせぶりなことを言います。

「碧さん、歳のわりに捨てたもんじゃない。あれで結構、いい女だ。一人にしておくのはもったいない」

そんなことを言う一ノ瀬さんにガマンできなくなって、ゴンちゃんは殴ります。

「捨てた女のところに、ノコノコやって来てんじゃねえよ。痛いか? 碧はそれより、ずっとずっと痛かったんだよ。好きな男に捨てられて、あげく、よその女が生んだ子ども育てて。女手一つで子ども育てることがどんだけ大変か、あんた分かってんのか。碧のこと、いい女とか言ってんじゃねえ。薄汚い目で見るな。空だって大変だったんだよ。碧が本当の母親じゃないって知って……ぜんぶあんたのせいだよ」

ボコボコに殴られる一ノ瀬さんの顔に微笑みが浮かんでいる、そのことに漱石さんは気づきます。

「ゴンさんに殴られて、かえってホッとしてるみたいだ……」

それを見ていた空さんも、後で一ノ瀬さんに絆創膏を渡してあげながら、

「なんで笑ってたんですか。殴られたのに」

とその胸の内を尋ねます。

「笑ったわけじゃないです。こんなことで、罪が軽くなるとは思わないけど、ちゃんと自分の罪を責められて、少しホッとしたんじゃないかな」

毎日空の写真を撮りながら、自分のことをどう思っていたのか訊くと、

「少しずつ、空が育っていきました。お誕生日は教えてもらえなかったので、祝うことはできませんでしたが、僕の中で、少しずつ、大きくなっていきましたよ。まさか、会えるとは思わなかった……」

そう言って一ノ瀬さんは涙を流します。

碧さんから聞くまでもなく、プロポーズの応えが分かっていた漱石さんは、あえて何も訊かずに最後の仕事を終え、碧さんの家を去ろうとします。

碧さんは一緒にニューヨークに行くことはできませんが、最後に漱石さんに伝えたいことがありました。

「君と出会った頃、私はもうダメかと思ってた。オワコンだと思ってた。でも私はコンテンツじゃない。人間だ。心を持つ。心は動く。そして言葉が出て来る。その言葉は、物語は、また誰かの心を打つかもしれない。私は人間だから書き続ける。それを、君が気づかせてくれた。あの時、漱石が、私と仕事をするためにこの業界に入ったと言ってくれた。そしてあの時泣いてくれた。あの涙だけで、私はこれからも書いていける」

「離れても、応援してます。ずっと、味方です」

そう言って二人は別れます。

碧さんが選んだ人

ゴンちゃんがくれた差し入れの鯛焼きを食べながら、碧さんは思います。

「私は恋愛小説と呼ばれるものをずっと書いてきたけれど、本当は思ってる。恋に走る女にはなれないし、ならないだろうってことを。王子様が迎えにきて、どこに行くか分からない白馬に乗ることはできない。私は、自分の行く場所は自分で決める。自分の足で歩く。もしくは自分でビジネスクラスをとる。誘われてどこかへ行くような女じゃなくなった。良くも悪くも、それが、私。面倒臭いなあ、私……でも、ここが私の基地だ」

一ノ瀬さんはわざとゴンちゃんを怒らせて殴られたのではないかと、空さんは推理します。

「母ちゃんとゴンちゃん、くっつけるために……」

以前、空さんが一ノ瀬さんと沖縄へ行ったとき、「母ちゃんとゴンちゃんがくっつくのが一番いい」と言ったことがありました。

「ゴンちゃんは幼馴染みで、母ちゃんのことを一番分かってる。母ちゃんにはゴンちゃんが必要だ。空気みたいになっちゃって、いつでもそこにあると思ってる。なくなったら、酸欠の金魚みたいになる」

空さんの目から見て、「碧さんはゴンちゃんのことが好きだと思う」と一ノ瀬さんに言っていました。

「恋とか超えちゃってるのかもしれないけど、一番は、ゴンちゃんだ」

「あんた、そんなこと言ったの」

と呆れる碧さん。

「一ノ瀬さんは、ゴンちゃんに自覚させようとしたのかもしれない。お前が一番大事なのは、碧だろうって」

そう言って二人をくっつけようとする空さんに、碧さんは言います。

「母ちゃんの前には、三つの女の子がいます。前を歩いていきます。母ちゃんは、その子の足許が心配です。いくつになってもまだ。茨の道なら、人生が茨の道なら尚更、母ちゃんは、まだ、その子を見守っていたいです。もう少しの間、見守っていたいです。離れたくないです」

今の碧さんにとっては、一ノ瀬さんや漱石さんよりも、空さんの存在のほうが遥かに大きいようです。

一ノ瀬さんが沖縄へ発つ日、碧さんは一緒に行けないことを伝えます。そして、

「私たちに何が一番大切か気づかせるために、わざと?」

そのおかげで、何が自分にとって一番大切か分かったと碧さんは言います。

「ゴンちゃんとうまくいくといいなとは思ったけど……半分は碧さんの言った通り。でも半分は、いや半分以上、そんな風に自分に理由をつけて、碧さんともう一度よりを戻せたら、なんて、夢見ました。空さんとも頻繁に会えたらいいな、なんて、都合のいいことを考えたんですよ、俺は……」

一ノ瀬さんはそう言って、最後に空さんと三人で写真を撮って、去っていきます。

空さんと光さんが投稿した漫画『君のいる世界』は、ジャンプ新人賞で努力賞になります。

そして光さんは、本当は彼女がいないことを白状し、これから二人の関係が進展しそうな雰囲気になります。

二人は笑顔で碧さんに努力賞だったことを報告します。

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