【青のSP(スクールポリス)第7話】ネタバレ・あらすじ・感想

藤原竜也が主演を務める『警察官×学園エンターテインメント』という異色のコラボ作品。

今回は『青のSP(スクールポリス) ―学校内警察・嶋田隆平―』第7話の、ネタバレ・あらすじ・感想をご紹介していきます。

相談できない理由

「浅村涼子。一年半前、赤嶺中学が臨時教師として採用。その半年後、香里が亡くなると同時に本採用。なぜそのタイミングで……? 単なる偶然なのか? そしてもう一つ、以前勤めていた中学を一学期の途中で依願退職している。責任感の強い彼女がなぜ……? 何かトラブルでもあったのだろうか?」

と隆平さんは涼子さんの過去について調べています。

恋人の小川香里さんを涼子さんが脅迫する会話の音声データが送られてきたことから、香里さんの死に、涼子さんが関わっているのではないかと疑っているのです。

その涼子さんは、自分が担任する3年1組の深山敏春さんという生徒を気にかけています。

「最近、ちょくちょく休んでるけど、お家で何かあった?」

直接そう訊いても、「大げさだよ。心配ないから」と深山さんははぐらかします。

「この一か月、休みや遅刻がすごく多くなって、体もやつれているような感じがするんですよね。家庭内で何か、トラブルがあるんじゃないかと思って……」

と涼子さんは職員室でネグレクトではないかと他の教員たちに相談します。

深山さんは幼い頃に両親が離婚していて、今は母親と祖母の三人暮らし。

その母はクラブのホステスとして働いているそうで、今までは特に問題はなかった……

涼子さんが把握できているのはそこまでです。

その深山さんの家には、一緒に暮らしているはずの母親の姿はありません。

学校帰りの深山さんがベッドで寝たきりの祖母を一人で介護しています。

家事も滞っているようで部屋は汚れ、「お腹が空いた」と訴える祖母に食べさせてあげられるのはカップラーメンぐらい。

そして自分はそれすら食べられない、非常に逼迫した状況です。

祖母が眠っている隙に、家で勉強していても、お腹が空いて手がつかない深山さんは、コンビニでパンを買おうとしますが小銭が足りず、万引きしてしまいます。

その深山さんに声をかけたのは、住浜署生活安全課少年係の刑事で隆平さんの後輩にあたる三枝さん。

三枝さんはボランティアで子ども食堂を手伝っており、深山さんとも顔馴染みのようで、「困ったことがあったらいつでも顔を出せよ」と優しく声をかけますが、万引きしてしまっている深山さんは本当のことを相談できません。

涼子さんが家庭訪問しても、母親は仕事でいないと深山さんは突っぱね、買ってきた食事を渡そうとしても、

「先生に恵んでもらう必要ないし……ウザいからもう帰ってよ」

と受け取ってもらえません。

涼子さんの過去について調べるため有休をとることにした隆平さんの代理で、三枝さんが一日だけ赤嶺中学のスクールポリスをやることになります。

深山さんのことをよく知っているという三枝さんに、

「実は最近よく学校を休んでいて、心なしか、体も痩せてきているような……」

涼子さんが相談すると、

「実はトシ、母親に一度捨てられてるんです」

と三枝さんは深山さんの過去について話してくれます。

「あいつの母親、男にダラしなくて、好きな男ができると子どもを放っぽりだして入れ込むタイプなんです。幼かったトシは食べるものもなくて、助けを求める術も知らずに、ただ部屋でずっと、母ちゃんの帰りを待ってたんですよ」

通報を受けた三枝さんが保護して、深山さんは児童相談所で半年ぐらい過ごしたといいます。

その後、母親が恋人と別れて真面目に働くようになったので、また一緒に暮らすようになったのだと。

家に食べるものがなくなった深山さんは、給食の時間に登校してきて、自分の給食を祖母のために持って帰ろうとします。

三枝さんが深山さんを引き留め、二人きりで話を訊くと、一か月ぐらい前からまた母親がいなくなってしまったと打ち明けてくれます。

連絡もつかないし、働いている店にも来ていないのだと。

「何で俺や先生に相談しなかった?」

三枝さんが訊くと、

「早く戻ってくると思ってたから……それに、今児童相談所に行くわけにはいかないし」

祖母が散歩中に階段を踏み外して大怪我し、一か月前から寝たきりになってしまったことや、母親が深山さんや祖母の通帳をぜんぶ持っていってしまったため、お金がないことを深山さんは話します。

「一人で抱え込みやがって……」

と三枝さんは深山さんの辛さを受け止め、自分の財布から当面の生活費を渡します。

ヤングケアラーの絶望

三枝さんは職員室で、他の教員たちと問題を共有します。

深山さんの抱えている問題は、「ヤングケアラー」と呼ばれるようです。高齢化社会で若い人が家族の介護を強いられ、勉強や仕事ができなくなっているのだといいます。

深山さんの場合は、それプラス、母親によるネグレクトもあり、非常に厳しい環境に晒されているといえます。

「あいつは、自分の飯まで祖母ちゃんに譲って、一人で耐え忍んでいたんです。何であいつが親の犠牲にならなきゃいけないんですか。どうやったらあいつを救えるんですか」

と三枝さんは憤りを隠せません。これは警察や教師だけで何とかできる問題ではなく、

「行政の力を借りるしかないかもね……介護保険を使ってヘルパーに来てもらうとか、生活保護を受けるとか」

その手続きをしてもらうためにも、涼子さんは深山さんの母親を探しにいくと言い、面識のある三枝さんも一緒に行きます。

深山さんの母親が以前働いていたというクラブを訪れると、母親はその店で寝泊まりしていました。恋人に捨てられて家を追い出されたのだといいます。

借金取りが家や店に押しかけるので、昔の職場の人に匿ってもらっていたようです。

「あんた言ったよな。男はすぐ裏切るけど子どもは裏切らない。だから私は信じてもらえるよう一生努力するって。あれは嘘だったのかよ」

と子どもの立場に立って怒る三枝さんに、

「私だって仕事と親の介護でいっぱいいっぱいだったんだから……誰も助けてくれないし、頼れる人がほしかったのよ」

母親は自分も辛い状況だったのだと訴えます。

涼子さんが母親にデイケアの申請書を見せ、生活保護や借金の返済についても役所で相談できることを伝えます。

そして、

「今さら、どんな顔してあの子に会えっていうの……」

と自信を失っている母親に、

「大切なのは、傍にいてあげることです」

深山さんが今一番必要としているのは、彼女の存在なのだと伝えます。

深山さんは三枝さんから当面の生活費として数万円をもらっていましたが、家に来た借金取りにそれを奪われてしまいます。

仕方なく、またコンビニでパンを万引きすると、それに気づいた店員に呼び止められます。

店に連れ戻されそうになったところを突き飛ばすと、店員は転んで頭を打ち、血を流す大怪我をしてしまいます。(深山さんは殺してしまったと思っている)

事件現場に駆けつけた三枝さんは、防犯カメラの映像に映る犯人の中学生が、深山さんだと気づきます。

涼子さんらの説得で、深山さんの母親は家に戻りましたが、深山さんも祖母もいません。

深山さんは祖母を車椅子に乗せて外へ連れ出し、虚ろな目で歩いています。

独りよがりの正義感が、被害者を追いつめる

隆平さんは涼子さんを呼び出し、

「二年前、一人の生徒を自殺未遂に追いやっているな……」

と彼女の過去について調べたことを話します。

前の学校で涼子さんが受け持っていたクラスでイジメが発覚し、彼女はその生徒を守るために保護者や学校側と何度も衝突をくり返しました。

その結果、クラスの生徒たちは二つに分かれて言い争い、互いを非難し合い、学級崩壊を招きます。

そのあげく、つるし上げられたイジメの首謀者がベランダから飛び降りてしまいます。

「最低のクズ教師」として罵られ、退職を余儀なくされた涼子さんは、この学校に臨時教師として採用されてから、別人のように変わったといいます。

「自分の無能さがバレないよう、物分かりの良い教師のふりをし続けたんだ。そして不祥事の隠蔽に加担し、女子生徒を襲った教師を、野放しにした。その見返りは何だ、本採用の約束手形か。それが欲しくて香里を脅迫したのか」

香里さんの自転車に細工して殺したのも涼子さんなのではないかと隆平さんは問い詰めます。

しかし、涼子さんはやったのは自分ではないと言います。

香里さんは暴行事件を起こした岡部さんが辞めていった後も、被害者の涌井さんから事情を訊くなどしていました。

涼子さんの目から見ると、香里さんは涌井さんから執拗に事件について問いただし、追い詰めているように見えた。

だから涼子さんは抗議をした。

もしも事件が公になれば、涌井さんは好奇の目に晒され、一生心に傷が残るかもしれない。そしてかつて自分がそうなったように、

「独りよがりの正義感で、被害者を追い詰めた張本人として……」

香里さんもバッシングされることになる。そうならないように、香里さんに警告したのだと言います。

「私はただ、恐かった。小川先生や、涌井さんがそんな目に会うのが恐かったんです」

隆平さんは涼子さんが犯人でないことは認めますが、

「香里は事件そのものに疑問を持っていたってことだな……まだ何か裏があるのか……」

と事件についてさらに訊きます。

涼子さんが警告したとき、

「ほんとに、このまま有耶無耶にしていいのかな……」

と香里さんは何か知っているようなことを言っていたようですが、それがどういう意味かは涼子さんにも分からないといいます。

そこへ、三枝さんから電話がきて、深山さんがコンビニ強盗をして店員を大怪我させ、祖母と一緒にどこかへ消えてしまったと報告を受けます。

お祖母ちゃんを車椅子に乗せた深山さんが川原のほうへ行くのを見た、という目撃証言があり、三枝さんは急いで追いかけます。

祖母を車椅子に乗せて川原までやってきた深山さんは、自分は人を殺してしまったと早とちりしていて、

「遠くへ逃げたいけど、お祖母ちゃんを放っておけない……だから……」

と祖母を背負って、川の中へ入っていきます。

三枝さんは隆平さんや涼子さんと合流し、川原で祖母と心中しようとしている深山さんを見つけ、止めます。

コンビニの店員は死んでいないし、母親は家に戻ったし、祖母の介護や借金の心配ももういらない、と三枝さんは深山さんを抱きしめます。

隆平さんはその場を三枝さんに任せ、借金取りのヤクザたちが屯している場所へ単独で乗り込み、全員殴り倒して逮捕します。

エンドクレジット後

隆平さんは涼子さんに訊きそびれていたことがあると言います。

涼子さんと香里さんの会話が録音されていたのは職員室ですが、一体、誰が何の目的で、それを盗聴し、データを隆平さんに送りつけてきたのか。

そして誰が、香里さんの自転車のブレーキを切ったのか……

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