【青のSP(スクールポリス)第1話】ネタバレ・あらすじ・感想

藤原竜也が主演を務める『警察官×学園エンターテインメント』という異色のコラボ作品。

今回は『青のSP(スクールポリス) ―学校内警察・嶋田隆平―』第1話の、ネタバレ・あらすじ・感想をご紹介していきます。

スクールポリスがやってきた

『赤嶺中学校』の教員・浅村涼子さんが夜の街をパトロールしています。

カラオケボックスで、ドアの嵌め込みガラスから中を覗いて、自分の学校の生徒がいないかどうか、一部屋一部屋見て回っています。

一緒にパトロールする後輩教員の柴田透さんは、仕事熱心な彼女に、

「補導したって生徒の恨み買うだけ」

だと愚痴ります。

パトロールが終わり、「ビールでも飲みに行くか」と涼子さんが誘い、透さんは店を探しに行きます。

待っている間、他の学校の制服を着た生徒たちのイジメ現場を目撃した涼子さんは後を追います。

人気のない場所で、3人の男子生徒が1人の男子生徒に暴力を振るい、その様子を楽し気にスマホで撮影し、

「次は明後日までに5万な」

とカツアゲしており、それを止めに入る涼子さん。彼らの着ている制服から、『慶城附属中学校』の生徒たちであることが分かり、

「イジメなんてやめなさい」

涼子さんは凄みますが、

「は? キモ」
「何イキってんの、オバさん」

と生徒たちは涼子さんにも勝手にスマホを向け、顔を撮影しながら、「俺たちは遊んでるだけ」だと言い張り、それでも引かない涼子さんの顔に、今度はナイフを突きつけます。

そこへ、

「威勢がいいのは最初だけか? 使えねえな」

ファストフードのポテトを食べながら現れる、謎の男性、嶋田隆平さん。

「お前らも女相手にイキがんなよ」

と中学生たちに近づいていくと、彼らのほうから殴りかかってきて、それを返り討ちにし、彼らの持っていたナイフを奪い逆に突きつけます。

生徒手帳を見て、

「隣り町にある進学校か。死ぬほど勉強して入ったのにな。残念。お前ら全員アウト。暴行と恐喝の現行犯で、お前ら全員逮捕」

と警察手帳を出します。

「警察?」と驚く中学生たち。

「嘘?」と涼子さんもびっくりしています。

「逮捕」というのは脅しではなく、その中学生たちは本当にパトカーに乗せられていきます。

それを見送る隆平さん。

中学生たちを連れていくため住浜署から呼び出された生活安全課少年係の刑事で、隆平さんの後輩・三枝弘樹さんとの会話から、隆平さんはもともと本庁(警察庁)捜査一課に所属していたことが分かります。

「何も逮捕しなくてもよかったんじゃないですか?」

と隆平さんに疑問をぶつける涼子さん。
学校に知らせるだけでよかった、彼らが退学にでもなったらどうするんだ、と心配しています。

「俺は俺の仕事をしただけだ。悔しかったらあんたも自分の仕事をしなよ。な、夜回り先生」

と憎まれ口を叩いて去っていく隆平さん。

翌朝、後輩の透さんと話しながら学校へ向かう涼子さん。
昨夜、逮捕された生徒たちのことが話題に上ります。

「慶城附属中学は伝統校だし、退学は免れないでしょうね」と透さん。

「でも一発退場っていうのは厳し過ぎるわよ」と納得いかない様子の涼子さん。

「仕方ありませんよ。学校の看板を守るためです」とむしろ隆平さんの仕事に理解を示す透さん。

「守るのは生徒のほうだと思うけど……」

やはり受け入れられない様子の涼子さん。

彼が勤める『住浜区立赤嶺中学校』の校門前。ワゴン車からテレビの撮影クルーが降りてきて、カメラを構えます。

「そういえば今日からでしたね。文科省の肝入り、スクールポリスですよ」

と透さんが言うように、スクールポリス制度を受け入れた赤嶺中学にマスコミが取材に来ているようです。

「生徒たちの生活はどのように変わっていくのでしょうか?」

とリポーターがカメラの前で話しています。

体育館に生徒たちが集められ、校長の木島敏文さんがスピーチをしています。

「2021年、今や、学校は安全な場所ではなくなりつつあります。そこで東京都は、文科省の承認を得て、学校内警察官、いわゆるスクールポリスを試験的に導入することに決定いたしました」

「聞いてねえぞ」「何でうちの学校なんですか?」と生徒たちから戸惑いの声が上がるのを、木島校長は完全に無視し、

「アメリカや韓国では、すでに大変良い効果が出ており、私は、候補先の募集に、真っ先に手を挙げました。そして、その熱意を認められ、我が校へのスクールポリスの配属が決まったのです」

とドヤ顔をしています。それを聞いている教員たちの間でも、「どうなんでしょうね、スクールポリス?」「必要ねえよ、俺は断固反対」「生徒も委縮するしね。刺激が強すぎるわ」と疑問の声が囁かれます。

「学校に警察がいるなんてどう考えても不自然ですよ」

と涼子さんも反対の気持ちが強いようです。

「ではご紹介しましょう、本日スクールポリスに着任した、嶋田隆平さんです」

と木島校長から紹介されて登壇したのは、防弾チョッキを着た隆平さん。
それが昨晩助けてくれたあの警察官だったので、涼子さんは驚きます。

「最初に断っておきます。私の仕事はいろいろな脅威から君たちを守ることだけではない。校内で、法律に触れる行為をした生徒を、遠慮なく警察に突き出します」

そう宣言する隆平さんに、生徒たちからは戸惑いや反対の声が上がります。

危険な学校

職員室。
隆平さんにも席が用意されています。自分の机で『警視庁』と書かれた物々しいジェラルミンケースを開ける彼を横目に、

「なんかやり辛いですね、警察官と一緒だと」「胎教に悪そう」「ありえないですよ、あんな威圧的な挨拶」「生徒になめられないように最初にガツンとかましたんだろ、ハッタリだよハッタリ」

などと教員たちは囁いています。涼子さんもこれからどうなってしまうのだろうと不安げな様子。
木島校長が隆平さんの席に挨拶にきて、

「今日からわれわれは共に働く同志だ。お互い、協力してやっていきましょう」

と握手を求めますが、無視されます。それにもめげず、木島校長は戸惑う教員たちに、

「警察官が校内にいれば、学校の治安維持だけでなく、イジメや校内暴力の抑止力となる。そうなれば先生方の不安も減るし、よりいっそう仕事に専念することができる」

と理解を求めます。

「みなさんの顔やプロフィールはもう頭に入っているから自己紹介は不要」だと隆平さんは言い、

「阿部裕亮42歳、担当教科は体育、野球部顧問、休日は家族でキャンプに出かけバーベキュー。典型的な体育会系だが、一方でスイーツに目がない」

「水野楓。年齢は……(本人に咳払いされて慎み)、担当は英語、陸上部顧問、現在妊娠三か月、帰国子女でオーガニック派の健康オタク」

「一ノ瀬悟45歳。担当教科は数学、趣味は……(本人に止められ慎み)」

などと、ネットで調べたという個人情報をベラベラ開陳していきます。

「何かあったときは穏便にお願いしますね」という校長に、

「ダメです」と隆平さんは言います。「私は犯罪者に手加減なんてしません。それが例えあなたがた教師たちでも。暴力事件にわいせつ行為、教師だってさんざん犯罪を犯しています。あなたたちの中にそういう輩がいないとも限らない」と。

涼子さんが担任をしている3年1組の教室でも、初対面から印象が悪過ぎたせいか、

「言い方がムカつく」

などと生徒たちはスクールポリスの隆平さんへの不快感を露わにしています。
そこへ数学の授業のため一ノ瀬先生が教室に入ってきて、席につかない一部の生徒(真田一樹さんとその友人たち)を注意しますが、

「何か文句あんのか」

とスゴまれ、気弱そうな一ノ瀬先生はそれ以上何も言えなくなります。

一方、涼子さんは隆平さんに校内を案内しています。

「捜査一課の刑事さんって優秀なんですよね? どうしてスクールポリスに?」

と涼子さんが訊くと、

「確かめたかったからだ。この学校の生徒に、守るべき価値があるのか」

と隆平さんは言います。そして、「この赤嶺中が指定校に選ばれたのは、この学校が危険だから」だとも。「この町は昔ながらの下町だったが、タワーマンションができて、外国人労働者も増加している。つまりこの学校には、いろんなタイプの子供たちが通ってるってこと。価値観の多様化は衝突を生みやすい。実際この町では、刑事事件の発生件数が急激に増えてる」と。

「だからって、それを子供たちに当てはめるのは……」

と疑問を挟む涼子さんに、

「やつらを見くびらないほうがいい、キレたら見境ない」

と隆平さんは忠告します。

3年1組で授業している一ノ瀬先生。
真面目に席について勉強している生徒たちがいる一方、それを邪魔するように大声で遊んでいる男子生徒の真田一樹さんたち。
一ノ瀬先生はついに限界がきたようで、

「おい真田! いいかげんにしろ!」と怒鳴ります。

「は? 今何ていった?」と一樹さんも負けずにキレ返します。

「いまは授業中だ、騒ぐなら教室から出ていけ」

と一ノ瀬先生に怒られた一樹さんは机を蹴り、その物音に気付いた隆平さんと涼子さんが急いで教室に駆けつけると、一樹さんが椅子を持ち上げて投げ、窓ガラスを割ってしまいます。

「真田、お前の兄さんは、優秀な成績でこの学校を卒業していったんだぞ。なのにお前はそんな体たらくで恥ずかしくないのか」

と宥めるためなのか、そんなことを言う一ノ瀬先生ですが、それが逆に、

「何だと!」

と一樹さんを怒らせ、椅子を投げつけ、一ノ瀬先生に襲いかかります。

「兄貴は関係ねえだろ。勝手に比べんじゃねえ!!」

と殴りかかるその拳を、間一髪で隆平さんが掴み、彼を一ノ瀬先生から引き剥がします。それでも一樹さんの怒りは収まらず、隆平さん相手にも殴りかかっていきますが、取り押さえられ、

「器物損壊、及び暴行の現行犯で逮捕する」

と手錠をかけられてしまいます。
学校の教室で、クラスメイトが逮捕される光景を目の当たりにした他の生徒たちは驚きを隠せません。

「手錠なんてやめてください、彼は未成年ですよ」

と涼子さんも止めようとしますが、隆平さんはそのまま一樹さんを連れて行ってしまいます。
学校前に停められた警察車両から降りてきた少年係の三枝さんに引き渡されていくのを、黙って見送るしかない涼子さん。

「この後どうなるんですか?」と訊く涼子さんに、「まず署で取り調べを行い、家裁に送られ、審判を受けることになる。そこで刑事処分相当と判断されたら、検察官送致となり、最悪の場合、少年院に行くことになる」たんたんと応える隆平さん。

校内で生徒が逮捕される、という事態に、戸惑う涼子さん。彼女の前に、担任する3年1組の生徒、尾崎香澄さんが現れ、

「真田くんだけが責められるなんておかしいです」

と一樹さんを庇うようなことを言います。

ブルーナイト

「私の許可もなくいきなり逮捕なんてどういうつもり」だと、事なかれ主義の木島校長は隆平さんに苦言を言います。一樹さんのしたことは立派な違法行為だと隆平さんは説明しますが、「だからって相手は中学生、絶対にクレームがくる」と木島校長は怯えます。

自分も今までさんざん我慢してきたが、今日の一樹さんの授業態度はあまりに酷かったと、一ノ瀬先生は言います。「生徒から見下されることがどれだけ屈辱的か校長に分かりますか? 私は悪くない、悪いのは真田」の一点張り。
そこへ、香澄さんから事情を聞いた涼子さんが現れ、

「真田くんを挑発したって本当ですか?」

と一ノ瀬先生に詰め寄ります。
一ノ瀬先生がお兄さんの話を持ち出して、一樹さんを蔑むようなことを言ったとクラスの生徒が証言していると。

一樹さんは小学校のとき、図工の版画作品を担任に笑われ、彫刻刀で傷つけたことがある。

そのときもお兄さんと比較されて傷ついたからだと言っている。

一ノ瀬先生の配慮も足りなかったのではないかと涼子さんは言いますが、「あなたにそんなこと言われたくない」と一ノ瀬先生は自分の非を認めず、一樹さんの将来のためにも、今回のことは許してやってくれないかと頼む涼子さんに、

「いやです。やっと真田を排除できたんだ。もう二度と振り回されたくありません」

と本音を漏らします。

一ノ瀬先生は以前から自分をバカにする一樹さんを憎々しく思っていて、今回のスクールポリス導入を待って、わざと一樹さんがキレるように兄の話を持ち出したのだと、そのことがバレ、「楽になりたかったんです」と心情を吐露します。

「わたしをバカにするやつが掴まれば、みんな言うことを聞くようになると思って……」

「真田くんに手錠をかける必要が本当にあったんですか」

と涼子さんは隆平さんに再度問いかけます。

「みんなの前であんなことをして、彼の心に傷が残るって、想像できなかったんですか? 彼はまだ15です」

と。しかし隆平さんは、

「俺はあいつらを教育しにきたわけじゃない」

と譲らず、議論は平行線です。二度と生徒に手錠かけるようなことはしないでくれと頭を下げる涼子さんを、「結局あんたは自分じゃ何もできない」と隆平さんは笑います。

そこへ透さんが現れ、隆平さんが一樹さんを逮捕したシーンを隠し撮りした動画が早くもネットに投稿されていることを知らせます。

そしてネットで動画を見た人たちからクレームの電話が職員室に鳴り響き、教員たちは対応に追われます。

さらに、逮捕の動画をアップした『ブルーナイト』という人物が、別の動画で、一ノ瀬先生が風俗店に出入りする場面を隠し撮りした動画もアップしているのを、隆平さんが見つけます。

生徒を集めて投稿者『ブルーナイト』が誰かを特定するよう、隆平さんは教員たちに指示します。

3年1組の教室。

一樹さん逮捕について、賛否に別れて激しい言い合い始める生徒たちを涼子さんが諫め、隠し撮り映像はこの教室で撮られたのだから、『ブルーナイト』はこのクラスの生徒の中にいると犯人探しを始めます。

自分から名乗り出てほしいが強制はできないから、後で自分のところに来るよう涼子さんは言います。

暴かれる真相

『住浜警察署』を訪ねた涼子さん。

一樹さんの事件が、一ノ瀬先生の挑発によっておこったものだということを、三枝さんたち少年係の刑事に説明。

一ノ瀬先生も訴えるつもりはないと言っているので、一樹さんの将来のことも考え、今回は厳重注意に留めてくれないかと頭を下げてお願いします。

「怪我人も出てないし、被害者がそう言ってる」ならと、三枝さんたちも理解を示してくれ、「息子がご迷惑をおかけしました」と頭を下げる一樹さんの母親に、「今回は厳重注意扱いとします」と言い、一樹さんは反省文を書いて釈放されることに。

涼子さんは一樹さんの母親に、一樹さんが暴れた理由が、お兄さんと比較されたことだということ、それは一樹さんにとってそれがすごいコンプレックスになっていると思われるので、「比べないであげてください」とお願いします。

そして、釈放のため尽力してくれた涼子さんに「ごめん」と頭を下げる一樹さんに、「守ってあげられなくてごめんなさい」と逆に頭を下げる涼子さん。

一樹さんと母親を見送った涼子さんは、隆平さんの後輩に当たる三枝さんに、「あの人っていつもあんな感じなの」か訊きます。三枝さん曰く、「昔は情みたいなものがあった」でも、「ある時期から急に冷めきっちゃって……」

「何かあったんですか?」

「さあ……」でもスクールポリスになるのは、自分から志願したらしいと三枝さんは言います。

『麺飯食堂 王様の味』という常連の店で、涼子さんは透さんと話しています。

「いきなり手錠かけるなんて、あそこまでやる必要あったんですかね」

と最初はスクールポリス導入に賛成だった透さんでも、違和感を覚えている様子。

「私がいけなかったんだよ。真田くんの暴力の事件も、一ノ瀬先生がネットで拡散された件も、私がもっとしっかりしてれば、防ぐことができた」

と落ち込んでいる涼子さん。

「そういうとこ変わりませんよね」と、中学のとき、涼子さんがバスケ部のOGとして指導してくれたときのことを話す透さん。

透さんのミスで試合に負けたとき、涼子さんは自分の指導が悪かったと一緒に責任を背負ってくれた、そのときちょっと救われた気になったと、透さんは言います。

それにしても、動画の投稿者『ブルーナイト』の正体は一体誰なのか……

涼子さんが職員室に戻ると、隆平さんがまだ残っていて、『ブルーナイト』は一ノ瀬先生の動画以外にも、とんでもないものをアップしていると言います。

ある動画投稿サイトに、『こいつらは女子高生とタダでエッチできるという餌に食いついてきたクズどもです』というタイトルで、一般人を晒している動画がそれのようです。

そこに映っている人たちは、ネットで実名が晒され、勤め先や自宅まで暴かれた人もいると。

一ノ瀬先生の動画と同じように、明らかにその人たちの人生を潰すことが目的の動画だと。

「何でこんなことを?」とその動機がよく分からない涼子さん。

隆平さんが調べたところ、晒されている人たちの過去の投稿に共通点があると言います。

以前、「国交省の官僚がゼネコンからの収賄容疑で逮捕された」事件があった際、その人たちはその官僚をネット上で激しく叩きまくっていた。

一ノ瀬先生もその一人だったようです。

『ブルーナイト』はそれに報復する目的でこんなことをしているのだと。

「うちのクラスの生徒に、この官僚と関係を持ってる生徒がいるってことですか?」

「早く特定したほうがいい。そうしないと今度は『ブルーナイト』が狙われるかもしれない」

隆平さんそう言って『ブルーナイト』の特定を涼子さんに任せ、三枝さんと一緒に、収賄容疑で捕まった官僚が住んでいた家に行きます。

そこは既に売家になっており、通りかかった近所の人の話では、その岩井という官僚はもう引っ越したと言います。

マスコミが朝から晩まで張り付いていたから、居井づらくなったのだろうと。

そして、

「マホちゃんがあんなふうになっちゃったから仕方ないわよ」

とその官僚の娘の名を口にします。

『赤嶺中学』の校門前。

校内での生徒逮捕動画や、一ノ瀬先生の風俗通い動画に関する詳しい情報を求めて、マスコミが殺到し、生徒たちにマイクを向けています。

生徒への取材はしないでくれと涼子さんたち教員が頼んでも、彼らはぜんぜん気にせず取材を続けます。

一ノ瀬先生もかっこうの餌食となって取り囲まれます。

東京都教育委員会の教育長・尾崎賢治さんのところへ、木島校長が呼ばれてやってきます。

スクールポリスのことがテレビで取り上げられ、世間的に賛否の議論が巻き起こっていることを指し、「初日から派手にアピールしてくれたね?」と苦言を言います。

「優秀な警察官ではあるんですが、融通が利かない男で」と木島校長は苦笑い。

「警視庁捜査一課のエリートが、なぜスクールポリスに志願したのか?」

尾崎さんは頭を捻りつつ、彼をしっかり監視するよう木島校長に命じます。

岩井マホさんが通っていたという『進学塾クレア』から出てきた三枝さんが、頼まれていたことを調べたと隆平さんに報告の電話をします。

岩井マホさんの通っていた塾に、赤嶺中学の生徒がいたようです。

その名を聞いた隆平さんは、涼子さんに、『ブルーナイト』の目星はついたと言います。

この子どもたちは守る価値があるのか?

それは3年1組の女子生徒、三村翔子さんでした。

涼子さんが話を聞くため、教室で勉強している翔子さんに声をかけますが、翔子さんは無視します。

隆平さんが「一ノ瀬先生の動画の件で聞きたいことがある」と強引に連れ出そうとしますが、「それ任意ですよね、だったらイヤです」という翔子さんに、「じゃあここで訊こうか。『ブルーナイト』はお前だな?」と隆平さんはみんながいる教室で言います。

「官僚の岩井が収賄罪で捕まった、そのときとくに酷い書き込みをしたのが、ブルーナイトが罠にはめて晒した連中や、一ノ瀬先生だった。彼らは岩井と同じように酷い仕打ちをうけ、いろいろなものを失った。信頼や誇り、仕事、家族……」

『ブルーナイト』のIPアドレスを調べればすぐに分かると言われた翔子さんは、

「やられて当たり前じゃん。あいつらだってさんざん他人のプライバシー踏み荒らしたんだし……」

と自白し始めます。

翔子さんは、岩井の娘のマホさんと親友でした。

塾で一緒になって同じ私立中学を目指していましたが、翔子さんだけ受験に失敗してしまいます。

「でもそんな自分に、マホはずっと寄り添ってくれた。その学校は高校受験もあるから、待ってるからと、ずっと応援してくれた。だからマホの期待に応えたかった。彼女と同じ高校に行きたくて勉強を頑張った。でもネットで叩かれたマホは学校でも嫌がらせを受けた。裏金で入ってきたんだろ、賄賂で学費払ってたんだろ、学校の恥、とっととやめろ……」

それでマホさんは部屋に引きこもるようになり、翔子さんの電話にも出なくなり、飛び降り自殺をしてしまいます。

彼女がどれだけ苦しんでたか、ネットリンチした連中に思い知らせてやりたかった、それが動機だと訊いて、隆平さんは大笑いし、収賄事件の直前に、翔子さんの成績が伸び悩むようになっていて、それでむしゃくしゃしてやっただけで、親友のためなんかじゃない、と翔子さんの語った話を否定します。

そして、

「下手な言い訳をありがとう、お前たちに守る価値なんてなかった」と言います。

「やめてください、これ以上この子を追い詰めて、何になるっていうんですか!」と涼子さん。

そこへ、放送室から、「三村翔子出てこい!」と男の声がします。

翔子さんに破滅させられた男の一人が、学校に乗り込んできたのです。

彼は翔子さんが「出てこないと、他の生徒を殺していく」と言います。

パニックになって逃げる生徒たち。

マスコミはリアルタイムでそれを報じます。

逃げる生徒たちの前に、ナイフを持った男が現れ、女子生徒を人質にしようとしたところへ、

「三村翔子ならここだ!」

と彼女を連れて隆平さんが現れます。

そして、

「お前が撒いた種だ。自分で落とし前つけろ」

と彼女を男の前に突き出します。

翔子さんに向かって突進してくる男を、寸でのところで隆平さんが警棒を使って助け、「殺人未遂の現行犯」で駆けつけた刑事たちに引き渡します。

そして、怯える翔子さんにこう言います。

「恐かったか? お前がやったことはあいつらと同じだ。お前はネットを使って暴力を振るい、あいつらの心潰したんだ。心を潰された人間は何をしでかすか分からない。自ら死を選ぶ者もいれば、やけになって他の誰かを傷つける者もいるかもしれない。もし、それで犠牲者が出たとき、お前は責任をとれるのか」

「私、自分でも気づいてなかった。マホのためだけじゃなかった。成績伸びなくてむしゃくしゃして、あいつらのこと晒したの」

と翔子さんはその胸の内を明かします。

「三村翔子、名誉棄損の罪で逮捕する」

と隆平さんが手錠をかけようとするのを、「この子たちを、守る価値がないなんて、決め付けないで」と涼子さんは止めようとしますが、翔子さんは立ち上がり、隆平さんに自ら両手を差し出します。

隆平さんはその手を手錠ではなく、自分の手で握って連れていきます。

エンドクレジット後

警察車両に乗せられていく翔子さんを見送る隆平さんと涼子さん。

「昨日ある生徒から、妙な話を聞いた……」

と隆平さんは、音楽室でモーツァルトの『レクイエム』(死者を弔うための歌)を弾いていた謎の女子生徒について話します。

「この学校には亡霊が住み着いているという噂がある。無念の死を遂げたある人が、この学校をさまよっている。何か学校に深い恨みでもあるのかもね」

彼女はそう言っていたと。

「いったい何者なんだろうな。その亡霊の正体って……」

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