【俺の家の話第6話】ネタバレ・あらすじ・感想

主演を長瀬智也、脚本を宮藤官九郎が担当するTBSドラマでは11年ぶりの強力タッグでお送りする濃厚ホームドラマです。

今回は、『俺の家の話』第6話の、ネタバレ・あらすじ・感想をご紹介していきます。

謝罪行脚の旅

柏のちはるさんは寿三郎さんのことを「ジュディ」と呼んで再会を喜びます。

寿三郎さんと出会った頃、ちはるさんは日本の伝統芸能を海外に広めるブログを書くほど能や狂言や歌舞伎にハマっていたらしいですが、現在は、

「能じゃなくて、農業」

有機野菜の通販サイトを運営していると、ちはるさんはインスタの更新にも熱心です。

寿三郎さんは、ちはるさんを幸せにできなかったお詫びにと、イタリア公演で能楽『大江山』を舞ったときに着けた能面をプレゼントしますが、ちはるさんには一緒に農業をする夫や子どもがいました。

自分がいなくてもぜんぜん幸せそうなその様子を見て、寿三郎さんはヘソを曲げ、車に戻るなりちはるさんの悪口を言いだします。

ちはるさんにあげてしまったその能面は、オークションに出したら100万円ぐらいするものらしく、それを知った観山家の人たちは怒ります。

しかしこの旅行は寿三郎さんの好きなようにさせてあげるという約束なので、寿一さんは堪えるしかありません。

柏を出発したと思ったら、今度は、

「水戸で、降りて」

と寿三郎さんは言いだします。

次の元交際相手は、新橋で芸者をしている頃に出会ったという豆千代さん。

彼女が経営するカラオケ喫茶を訪れた寿三郎さんは、当時、カラオケで歌ったら豆千代さんがボロボロ泣き出したという、思い出の曲『マイウェイ』を歌います。
豆千代さんは芸者を辞めた後、刑務所に服役中の内縁の夫の帰りを待ちながら、3人の子どもと認知症の母の介護をしていると言います。

寿三郎さんは幸せにできなかったお詫びにと、また高価な能面をプレゼントしようとしますが、今度は寿一さんが割って入って、そんなに高くない名前入りの扇に代えます。

寄り道をしながら、何とか目的地の『スパリゾートハワイアンズ』に着いた観山家一行。着いて早々、寿三郎さんはこの近くで温泉旅館の女将をしているというまゆみさんに会いにいくと言いだします。

本気で再婚を考えて約束までしたのに果たせなかったことを謝罪したいと言う寿三郎さん。寿一さんは、会わないほうがいいんじゃないか、その方がいい思い出のまま残る、

「世阿弥も言ってるじゃん、秘すれば花って」

と説得しようとしますが、

「もう最後なんだぞ」

と寿三郎さんは引きません。

まゆみさんの旅館で二人は再会を果たしますが、ろくに話もしないまま、

「お引き取りください」

とまゆみさんから言われてしまいます。

そこへ突然、『潤沢』のメインボーカルのたかっしさんという人が現れます。

『潤沢』は、カラオケビデオの俳優4人で結成され、『純烈』が行っていないスーパー銭湯を巡るムード歌謡グループなのだとか。

まゆみさんも彼のファンだと聞き、寿三郎さんは気分を害します。

たかっしさんは明日の『スパリゾートハワイアンズ』のキャンペーンのため、前乗りしてこの旅館に泊まっているそうです。

たかっしさんも美人女将のまゆみさんを狙っているらしく、

「夜這いジジイ」

と邪魔者扱いされた寿三郎さんは、

「うるせえこの、ドサ回りの三流芸人」

とやり返します。

「いいなあ、伝統芸能は。あんな体になっても、まだふんぞり返っていられるんだから。ただ、その家に生まれたってだけでね。必死ですよ。ドサ回りの三流芸人は。明日観に来てくださいよ。招待しますんで。何なら、飛び入りします?」

とたかっしさんにケンカを売られ、寿一さんもカチンときます。

割り切っちゃったら、親子じゃない

温泉の更衣室で、寿一さんがコインロッカー用の小銭を出すのに手間取っていると、

「来るんじゃなかったよ」

と寿三郎さんは漏らします。

「あんたに言われたくないよ。来るんじゃなかったは、こっちのセリフだよクソジジイ?」

とついに我慢の限界に達した寿一さんがブチ切れます。

「みんな、ずっと我慢して付き合ってきたんだよ、あんたのワガママに。もう無理?」

と出て行こうとしたところへ、さくらさんが現れます。

他の家族が寿三郎さんを支えながら温泉に入っている間、寿一さんはさくらさんに相談します。

「頭では分かってるんです。でも、どうしても期待してしまう。これだけやってやってんのに、ありがとうの一言もねえのかよって。あげくの果てに、来たいとは行ってないとまで。子どもじゃあるまいし……いつになったらさくらさんみたいに、割り切って下の世話ができるようになるのか……」

「割り切れないから来たんだけどな……割り切っちゃったら、親子じゃないですよ。介護の現場でいろんな家族を見てきたけど、どんなに自分を殺して割り切っても、親は親だし、子は子なんです。下の世話したぐらいじゃ、ひっくり返りません。だから時々、どうしようもなく、悲しくなるんです」

とさくらさんは応えます。

そして、さくらさんは誕生日なので「山賊抱っこ」をしてくれと寿一さんに頼みます。

以前、ブリザード寿の覆面をしてさくらさんを担いだときの格好で、寿一さんがホテル内を歩いていると、踊介さんとバッタリ会ってしまいます。

踊介さんはさくらさんが自分に会いにきてくれたのだと勘違いして喜びます。

新しい家族写真

『潤沢』のライブが始まりますが、ステージにはたかっしさん一人しかいません。

それでも盛り上がっている観客席から少し離れた席で、寿一さん、寿限無さん、踊介さん、舞さんら、伝統芸能の一家がそのステージを見守り、

「何このどうでもよさ。何この多幸感……」

「ここまでサービスされると、大人しく見てるのが逆に恥ずかしくなるな」

「バカになったほうが勝ち。バカになりたい」

と次第にたかっしさんのパフォーマンスに引き込まれていきます。

「何だろう、この敗北感……」

「うちら、伝統に胡坐をかいて、芸能の本質を忘れちゃってたかもしれない。あんな風に人を笑顔にできるってスゴイじゃん」

昨晩、寿一さんは、たかっしさんから「何なら、飛び入りします?」と売られてしまったケンカを、

「伝統芸能の神髄をとくとご覧に入れましょう」

などと調子に乗って買ってしまったことを後悔します。この空気で能をやっても誰も見ないことは明らか。

「ここは潔く負けを認めて、詫びを入れよう」

とステージの合間に、控え室で休憩しているたかっしさんに謝りに行って、飛び入りの件はなかったことにしてもらおうとします。

すると、これから新曲のお披露目だというのに、豪雪のため、他のメンバーが到着できそうにないので、寿一さんたちに代わりに出てくれないかと、逆にたかっしさんからお願いされてしまいます。

一方、寿三郎さんのところへ、まゆみさんが訪ねてきます。

「結婚しようって言って、20年も経ってから会いにくるなんて、酷い」

他の人とは違って、ちゃんと怒ってくれるまゆみさんに、

「忘れてほしくなかったの。あの人は酷い人だったって、好きな人には何度も何度も思い出してほしかったから……」

と寿三郎さんは自分の思いを伝えます。

「忘れるもんですか。私が忘れても、お子さんたちが思い出すでしょう? これだけ迷惑かけたんだから」

まゆみさんに言われて、寿三郎さんはここまで連れてきてくれた自分の家族を思い浮かべます。

「そうだといいんだけどね、何で素直に、ありがとう、って言えねえのかな……」

「そういうものよ、家族って」

『潤沢』のメンバーの代わりにステージに出ることになった寿一さん、寿限無さん、踊介さんは、たかっしさんから急ごしらえの振り付けの指導を受け、メンバーの顔が薄っすらプリントされたフェイスシールドをつけて、盛り上がる観客の前で新曲『秘すれば花』を披露します。

観客席から、寿三郎さんがそれを見ています。

「もう一曲、いいですか?」

と寿一さんがお願いして、車椅子の寿三郎さんをステージに上げ、『マイウェイ』を歌ってもらいます。

いろいろなことがあった寿三郎さんの『マイウェイ』は家族の心を打ち、みんなは立ち上がって寿三郎さんを囲みます。

エンドクレジット後

家族が寿三郎さんを囲んで自然と笑顔になった瞬間を狙って、ずっと隠れて付き添ってきていたトラベルヘルパーの末広さんが写真に収めます。

その新しい家族写真が観山家に飾られます。25年前のハワイ旅行のものと比べて、

「うん、こっちのほうがいい……」

とさくらさんは呟きます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました