【俺の家の話第3話】ネタバレ・あらすじ・感想

主演を長瀬智也、脚本を宮藤官九郎が担当するTBSドラマでは11年ぶりの強力タッグでお送りする濃厚ホームドラマです。

今回は、『俺の家の話』第3話の、ネタバレ・あらすじ・感想をご紹介していきます。

スーパー世阿弥マシーン

古巣の『さんたまプロレス』から試合に出てくれないかと乞われ、ギャラの10万円に釣られた寿一さんが覆面レスラーとして試合に出ている間、寿三郎さんは家で倒れてしまいました。

病院に駆けつけると、医者からは「脳血管性認知症」だと説明されます。

その日は寿一さんが介護の当番だったのに「どこへ行ってたんですか?」と舞さんやさくらさんから問い詰められますが、プロレスのことは言えません。

「介護に『まさか』はないんです。介護を舐めないでください」

とさくらさんから厳しく言われます。

寿一さんはさくらさんにファイトマネーで貰った10万円を返します。

さくらさんが受け取ると、封筒に血がついています。

3日後、退院してきた寿三郎さんを家族が迎え、退院祝いで「足腰を鍛えるため」にと、舞さんがシルバーカーをプレゼントしようとしますが、

「使わないよ、そんなジジ臭いもん」

寿三郎さんのプライドが許さないようです。

その代わり、寿三郎さんは自分が書いたエンディングノートを見てくれと言います。
そこには表向き、これからさくらさんと一緒にやりたいことが100以上書かれていますが、隅の方に、

「家族旅行」

と一度書いたけれど消してある部分を寿一さんは見つけます。

「親父が、家族旅行に行きたがっている。最初で最後の家族旅行は、ハワイだった。今の俺たちは、あんな風に無邪気に笑えるだろうか……」

叶えてやりたいけど、寿三郎さんは「要介護1」だし、寿一さんにはお金がないため、難しい……

能の練習中、ついプロレス技を出してしまった寿一さんは、

「俺、能よりプロレスのほうが好きかもしれない……」

と寿限無さんに相談します。能も続けるし、観山流宗家も継ぐ、でもプロレスもやっていいかどうか訊きますが、

「論外。あんな怪我するためにやるようなスポーツ、ダメ、絶対」

とやはり許してもらえません。

しかし、『さんたまプロレス』の堀会長が重鎮レスラーたちを伴って現れ、経営が苦しく、慢性的なスター選手の不在から、この間の試合でいい活躍をした寿一さんに、

「帰ってきてくれないか。金ならいくらでも出すから、助けてくれ」

と頭を下げます。

「家族旅行」を叶えるためにはお金が必要だというのもあり、寿一さんは覆面レスラーとしてなら出てもいいと、能の要素が強いコスチュームデザインを考え、

「スーパー世阿弥マシーン」

とリングネームまで決めます。

さくらさんとお金

寿一さんはスーパー世阿弥マシーンとしてリングに立ちますが、腰を痛めてしまい、動けなくなります。

しかし、能の練習で体幹が鍛えられていたため、どんなに攻撃されても、ビクともしません。

何かに取り憑かれたようにスピーディーな動きで技を決め、鮮烈なデビュー戦を飾り、そのファイトマネーで、家族旅行に向けた積立貯金を始めます。

そんな寿一さんに、

「恐いんです」

とさくらさんは血のついた封筒を返してきます。この間家に現れた『さんたまプロレス』の重鎮レスラーたちを、反社会勢力の人たちだと勘違いしているようです。

さくらさんの誤解をとくため、彼らは職場の先輩レスラーで、復帰してくれと頼みにきたのだと寿一さんは説明し、

「でも断りました」

と嘘を吐きます。

もう一つ、さくらさんには気がかりなことがあります。「もう婚約者じゃないよ」と寿三郎さんに何度言っても、認知症の症状ですぐに忘れてしまうらしく、「全財産をさくらに譲渡する」という内容の遺言状を何度も書いてしまうのだと言います。

「もうどうしていいか分かんなくて……」

そんなさくらさんに、もう少し婚約者のふりを続けてくれないかと寿一さんはお願いします。

「親父には、あんたが必要なんだ。家族にしかできないことがある。でも、家族にはできないこともある」

だったら、そのぶんのお金をくれとさくらさんは言います。そのほうが割り切った関係でいられるし、気兼ねなく恋人のふりができる、

「月額3万円から始めましょう。みなさんが曖昧過ぎるんですよ。裕福だから……」

そう言うさくらさんは、「私の家の話」を始めます。

さくらさんの母親は男運のない人だったと言います。

夫を病気で亡くし、多額の借金が残り、再婚相手は、「40代ニートのDV野郎」「売れないバンドマン」「アル中のロシア人」「小太りのホスト」といった面々でした。

家を出るとき母は幼いさくらさんに500円玉を一つ握らせ、早く帰ると言いますが、明け方になることもあれば、2、3日帰らないこともあるので、さくらさんは恐くてその500円玉を使えず、貯め込んでいました。

小学校6年生のとき、友だちの誕生会で貧乏なのがバレたくなくて、何か月も前からお菓子の缶に貯めていたたくさんの500円玉でプレゼントを買おうとしましたが、缶の蓋を開けると、500円玉がぜんぶなくなっていました。母親が使っていたのです。

「お金じゃ買えないものがあるっていうけど、お金でしか解決できない問題もありますよね……」

そんなさくらさんの付きっきりの介護の甲斐もあり、寿三郎さんの介護認定が、「要介護1」から「要支援2」に下がりました。

舞さんのシルバーカーも受け入れ、外で歩くようになります。

「さくらさんの言う通りでしたね。介護に『まさか』はない。まさか、良くなるなんて……これからも、よろしく」

と寿一さんはさくらさんに頭を下げます。

エンディングノートの最後

シルバーカーを押してさくらさんと散歩する寿三郎さんは、

「子どもたちの前では、今まで通り恋人でいてくださいね。お願いします。格好がつかないから……」

そして、

「死に方がね、分からないんです。自分で広げた風呂敷の畳みかたが、分かんなくなっちゃった。要するに、死にたくないんでしょうね」

そう言います。

「自分で畳まなくていいんじゃない? 散らかったままでいい」

とさくらさんは言いますが、

「ありがとう。でもね、やっぱり自分で畳まないといかんのですよ」

と寿三郎さんは言います。

プロレスの試合前。

寿一さんは元妻のユカさんから「妊娠してる」との一報を受けます。

ユカさんに新しい恋人がいるのは知っていましたが、まだどこかで、自分に気があるのではと薄い望みを抱いていた寿一さんは、それが完全に断たれた気がして、ショックを受けます。

そんな寿一さんがスーパー世阿弥マシーンとして出ているのを知らず、エンディングノートに書かれていた「さくらとプロレス観戦」に来ている寿三郎さん。

さくらさんは寿一さんが試合直前だと知らず、晩ご飯をお願いする電話をします。

寿三郎さんがい見ている前で、寿一さんはスーパー世阿弥マシーンとしてリングで戦います。

その独特な戦いぶりに、「体幹、しっかりしてるな……」と感心している寿三郎さん。

一度は倒されたスーパー世阿弥マシーンを、「立てー」と応援する寿三郎さんの声で、寿一さんは立ち上がり、勝利すると、覆面姿のままバイクに跨り大急ぎで家に戻ります。

観戦後の寿三郎さんとさくらさんが家に帰って来る前に、寿一さんは大急ぎで料理(よりによって餃子)を作り、風呂を入れ、何とか二足の草鞋をこなします。

エンドクレジット後

寿一さんが寿三郎さんをお風呂に入れていると、

「ものすごい体幹の強いレスラーがいたんだよ。あいつ、プロレスなんかやめて能をやればいいのに」

とスーパー世阿弥マシーンを褒めています。間接的にでも、褒められたことで、寿一さんは涙ぐみます。

そしてその試合を見た影響か、「エンディングノートにデカいこと書いちゃった」と寿三郎さんが言うので、介護する合間にこっそりートを見てみると、最後のページに、

「もう一度、舞台に立つ」

と力強い字で書かれています。

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