【俺の家の話第2話】ネタバレ・あらすじ・感想

主演を長瀬智也、脚本を宮藤官九郎が担当するTBSドラマでは11年ぶりの強力タッグでお送りする濃厚ホームドラマです。

今回は、『俺の家の話』第2話の、ネタバレ・あらすじ・感想をご紹介していきます。

真ん中の人間が、一番貧乏

「能の舞台では、主人公を『シテ』という」

能の舞台を支える、ワキ方、狂言方、囃子方、裏方らに報酬を支払うのは、シテ方。
なので、

「真ん中で優雅に舞ってる人間が、実は一番貧乏なのだ……」

とコンビニで少ない残高を確認し、手にしたおにぎりを二つ、元の棚に戻す寿一さん。

寿一さんが生まれ育った観山家は、その日本に五つしかないシテ方の流派のうちの一つです。

父の寿三郎さんが門弟たちを前に、認知症で「要介護1」と認定されたため、寿一さんを後継者にすることに決めたと報告します。

「ご長男はとっくに、破門になったと窺いましたが?」

などと当然のように古参の門弟たちから反感の声が上がりますが、

「この家に生まれたからには、三つ子の魂百まで。25年のブランクなんて、一週間で取り戻せる」

そう豪語する寿三郎さん。

そして後継者としてふさわしいかどうか、門弟たちに見てもらうため、寿一さんは一週間後に『高砂』(能の演目の一つ)を舞うことになります。

観山法律事務所。

寿三郎さんの介護ヘルパーとして家に来ているさくらさんを信用していない弟の踊介さんが、以前さくらさんが付き合いがあった高齢者の男性の家族から話を聞いています。

その高齢者の男性はさくらさんと付き合い、一緒にフジロックに行くなど無理をしたため死期が早まり、さらに死んだ後、さくらさんに遺産を相続する旨が書かれた遺言状を家族は渡されたのだと言います。

いよいよ怪しいそのさくらさんと寿三郎さんがデートしているところに、オムツを替える要員として付き添っている寿一さん。

「トイレは? トイレは?」と頻繁に確認するので、寿三郎さんから「少しは気を遣え」と邪険にされます。

その寿三郎さんは、認知症のテストで、動物の名前も出てこなくなっています。

お風呂で寿一さんに体を洗ってもらいながら、

「舞台に立つことが出来なくなったら宝の持ち腐れだよ、二度と人前で舞うことはないんだろうな……」

と弱音を吐くようになりますが、その弱音を吐いたこともすっかり忘れてしまいます。

認知症の症状が進んでいるんだろうか、と心配する寿一さん。

その寿一さんがもう一つ気がかりなのが、学習障害と多動症を持つ息子の秀生さん。

秀生さんの場合は『書字障害』といって、文字を書くのが苦手らしく、それが多動症と関係しているのではないかとフリースクールの職員から説明されます。

馴染めない学校へ行くより、フリースクールのほうが良いのではないかと別れた元妻のユカさんはいいます。学費は月5万だと。

寿一さんはプロレスを引退したばかりで収入がゼロだから、今月の養育費を待ってほしいとお願いします。

父親の介護を始め、能の稽古も始めたが、まだ食っていけるかどうか分からない……と不安定な身の上を話しますが、

「ありえへん。そんなんそっちの都合やん」

とユカさんの怒りを買い、このままだと週一回の面会日に秀生さんと会わせてもらえなくなりそうです。

切羽詰まった寿一さんは、寿限無さん(寿三郎さんの一番弟子であり、寿一さんの幼馴染みでもある)にお金を貸して欲しいと頭を下げますが、逆に寿限無さんから観山家の厳しい経済状況について知らされます。

寿三郎さんが倒れてから、寿限無さんが代打で地方巡業をやっているそうですが、出演料は5万か10万にしかならず、ワキ方や囃子方やスタッフなどのギャラは全て持ち出し。

舞えば舞うほど赤字ですが、観山流の信用問題に関わるから断ることはできないといいます。

月謝を払う弟子の数も、ホームページには1万人と書かれていますが、それは延べ人数で、実際は100人もいない、寿三郎さんの結婚などで気持ちが離れていった人も多いといいます。

最終手段で装束などをオークションに出すことも考えなければならない、破産間近の状況ですが、寿三郎さんが再び舞台に立てるようになるまでは自分が凌ぐしかないと、寿限無さんはアルバイトもしていて、

「寿一ちゃんも一緒にやろうよ」

と誘われた寿一さんは、バイクに跨りフードデリバリーのアルバイトを始めます。

白なのか、黒なのか

寿一さんの窮状を知った古巣の『さんたまプロレス』の人たちからは、戻ってきてもいいんだぞと心配されますが、

「これでも、不退転の決意で実家帰ったんで……」

と断り、幹部の長州力(本人)さんに、気合いを入れるため、ロープに飛ばして欲しいとお願いすると、

「お前、プロレス好きか? じゃあ、幸せかもな。大好きなものを、仕事にしなくていいもんな」

という励ましの言葉と共に、ラリアットされます。

寿一さんが秀生さんと会うためアルバイトまで始めたことを知ったさくらさんは、自分がお金を貸すと言います。

「介護と一緒で家族には頼みづらいですもんね」

そう言って10万円貸してくれるさくらさんに、寿一さんがその理由を尋ねると、寿一さんが稽古している『高砂』が、

「素人だからよく分からないけど、最近サマになってきたから、秀生くんと見てもらいたいなと思って……」

褒められ慣れていない寿一さんは、その言葉に心を持っていかれそうになりますが、さくらさんが他の高齢者の男性たちと楽しそうに映っている画像が踊介さんから送られてきて、

「詐欺だよ、詐欺」

と彼女の正体を明かされます。「介護施設を転々としながら、余命僅かな老人たちにすり寄り、遺言状を書かせ、Aさんから3000万、BさんとCさんから2000万ずつ」騙しとっていたと。

寿三郎さんが遺言状を書かないよう見張っておけと舞さんは言い、最悪書かれたとしても、遺言執行人(遺言の内容を実行する権限を持つ人)を味方につければ何とかなると踊介さんは言います。

遺族であり弁護士でもある踊介さんが執行人になれば、よほどのことがない限り大丈夫だと一同は安堵しますが、たださくらさんに金を借りるなどして立場が対等でない場合は、危なくなると言われ、

「借りてしまった……」

と寿一さんは内心青褪め、

「何かの間違いだ、そんな悪い人じゃないよ、彼女は……」

とさくらさんを庇うようなことを言います。

そのさくらさんから借りたお金をユカさんに渡すことで、寿一さんはまた秀生さんと会えるようになります。

寿一さんは秀生さんに、ユカさんに新しい恋人がいないかどうか訊きます。

「いるわけないじゃん」

と秀生さんは応えますが、

「ほんとはいるんだ、ママ、新しい彼氏」

と寿三郎さんには本当のことを言っています。「すごく面白くて優しい人。一緒に遊んでくれて、ときどき泊っていく。多分結婚するんじゃないかな」と。

秀生さんもその人のことが好きだと言いますが、

「でもお父さんには内緒だよ。絶対言わないでね」

と寿一さんに気を遣って嘘を吐いたようです。

それを知らずに『高砂』を舞う寿一さんは、試験に合格、晴れて観山流門弟として認められます。

明日も来てくれ

踊介さんと舞さんは、さくらさんから直接話を聞くため、みんなを集めます。

これまで付き合いのあった高齢者の男性が軒並み遺言状を書かされ、遺産を持っていかれた証拠の写真などを見せられた寿三郎さんは、それでも「さくらさんは介護士として自分の仕事をしただけ」だと庇います。

「これ以上、借金が増えれば、観山家は破産です。早く舞台に立っていただかなければ……」

と寿限無さんも苦言を口にしますが、「自分がもう一度舞台に立つためには、さくらちゃんが必要」なのだと寿三郎さんは言います。「さくらちゃんがいるから今頑張っていられる」と。

さくらさんは話に上がった男性を「Aさん」ではなく、名前で呼び、ガンで余命が半年だったその男性との思い出を話します。

初めて担当する人だったから、とにかく夢中で献身的に介護をしていた、エンディングノートを作り、やり残したことを二人で実行していった。

そしたらみるみる生気を取り戻し、余命が一年延びた。ある日彼は遺言状を書き替えると言い出した。

息子たちが介護を嫌がり押しつけ合ったり、相続の件でギスギスするのが耐えられなくて。

全額さくらにやると。それはひどいからせめて半額は子どもたちに遺すよう説得したけどきかなくて、彼の望み通り遺言状を書いた……

「確かに自分は寂しい老人を慰めて、対価をいただくだけの女」だと、さくらさんは言います。

でも半年だった余命が一年延びたのだから、充分それに見合う仕事はした。何もしなかった遺族に自分を責める権利はないはず。騙すつもりはないけど、貰えるものは貰う、それのどこがいけないのかと。

そして、寿三郎さんからはまだ何も貰っていないから、追い出してもらっても構わないと言うさくらさんを、

「今出ていかれちゃ困る」

と寿一さんが引き留めます。

さくらさんには介護のことでまだ教わってないこともあるし、寿三郎さんにはまだ生きていてもらわないと困るし、個人的にしている借金もある……

「10万も借りてる俺に、あんたを責める資格はない。ただ一つ、訂正してくれ。親父は寂しい老人なんかじゃない……俺がいる、踊介がいる、舞がいる、寿限無もいる、寂しくなんかない」

そして、

「それでも良ければ、明日も来てくれ」

とさくらさんを受け入れます。

能に興味を持ち始めたという秀生さんに、寿三郎さんが稽古をつけ、ベタ褒めしています。

「孫が可愛いのは分かる、でも俺なんか一度も……褒められたことないのに……」

寿一さんは嬉しさと、それを上回る嫉妬の気持ちで見つめます。

さらに秀生さんをユカさんの家まで送り届けにいくと、マンションから出てきた新しい彼氏らしき男性を見てしまい、ショックを受けます。

そんな折り、『さんたまプロレス』から、怪我をしたレスラーの代わりに試合に出てくれないかと打診があり、ギャラの10万円に釣られた寿一さんは覆面レスラーとして試合に出ます。

その間に、寿三郎さんは家で倒れてしまっています。

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